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常設展

1 森と海に生きる縄文人

約1万5000年前、地球が温暖な気候へとむかい、土器と弓矢を使う縄文時代が始まります。 縄文人は、魚や貝がとれる海の近くや、木の実や獣が豊かな森のそばに住み、自然の恵みを幅広く利用して暮らしました。 また、縄文人は石器製作や漆工のすぐれた技術を持ち、遠くの人びととの交易も行っていました。 一方で、自然にたよる生活は不安定で、人びとはまじないを心の支えとしていました。

2 米作りと農耕社会の成立

弥生時代になると、米作りが大陸から伝わり、食糧を生産する農耕が定着します。 農耕社会の発展にともなって、土地や資源をめぐる争いも起こるようになり、武器が発達しました。 石川県では、玉類が交易品として盛んに作られる一方、大陸から海伝いに鉄器がもたらされます。 日本海を通じた交易が活発になり、流通をおさえた首長が社会のなかで権力を持つようになりました。