令和4年度 春季特別展「大加州刀展」
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趣 旨
加州刀とは、加賀の地で打たれた刀剣を指します。南北朝時代の「真景(さねかげ)」や、越前から移住した「藤嶋友重(ふじしまともしげ)」がその魁として知られ、室町時代には藤嶋系や橋爪(はしづめ)系、陀羅尼系などの流派が各地に成立しました。
江戸時代に入ると、美濃から移った「兼若(かねわか)」が華やかな刃文を考案して一世を風靡し、他の刀工もこれに追随します。同じころ加賀藩が領内の刀工を保護したこともあり、加州刀は全盛期を迎えました。
当初、令和3年度夏季特別展として開幕した本展は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けわずか9日間で中止となりました。このたび、再開を願う多くの声に応え、出品資料をさらに充実させて開催いたします。前回を超える約100振の刀剣に加え、拵などの刀装具、刀剣や武術に関する文献資料を紹介し、500年以上続いた加州刀の歴史と魅力に迫ります。
春季特別展チラシ(PDF:3.75MB) 出品目録(リスト)(PDF:1MB)
ご来場時の注意
- 新型コロナウイルスの感染対策のため、展示室内への入室制限を行います。
- 混雑時にはチケット購入および入室の待機列が発生する可能性があります。皆さまの観覧時間を確保するため、混雑時には15:30までにチケット購入列にお並びいただいた方までの販売とさせていただきます。
(当日の状況を公式Twitter等でお確かめください) - 混雑時、入室の待機列が待機スペースからあふれる場合は、チケット販売を一旦停止することがあります。
- 電子チケットや招待券をお持ちの方もチケット購入列よりお並びいただきます。
- 新型コロナウイルスの感染状況、館内の混雑状況などに応じて、入場の条件を変更する場合があります。
- ご来場の際は、公式HP、公式Twitterにて最新の情報をご確認ください。
※本ページの情報は順次追加・更新していきます。
その他のお願い・ご注意はこちら(最新の情報を事前にご確認の上、ご来場ください)
「刀剣乱舞-ONLINE-」と大加州刀展のコラボ情報はこちら
第1章 加州刀の黎明 真景・友重
加賀国における日本刀づくりがいつから始まったのかについて、はっきりとはわかりませんが、現存する刀剣や伝承から、南北朝時代頃と考えられます。本章では最古の刀工と目される「真景」や、越前国藤嶋から移住し、多くの分派を生んだ「藤嶋友重」など、草創期の加州刀をご紹介します。
第2章 清光の命脈
「清光」は加州刀の歴史において最長の流派です。室町時代に藤嶋系の行光から分派し、古刀期から新々刀期まで脈々と続きました。もっとも著名なのは貞享4年(1687)に没した長兵衛清光で、六代目と目されます。歴代の清光の中でも群を抜く腕前で、困窮の末に加賀藩の貧民救済施設に入り、そこで作刀したという変わった逸話もあります。清光歴代の作を見比べてみてください。
第3章 加賀青江・家次
古刀期に活躍した加州鍛冶に、将監家次に始まる橋爪系が挙げられます。橋爪系は越前千代鶴の流れを汲み、初代家次の時に能美郡能美村(小松市能美町)橋爪に住んだと伝わります。橋爪系の中心的な刀工で、その作風から「加賀青江」とも称された家次の歴代に渡る作品をご覧ください。
第4章 加州最大派閥 陀羅尼
陀羅尼系は橋爪系にルーツを持つ一派で、新刀期以降は加州鍛冶の最大派閥を形成しました。その中でも初代橘勝国は当時の加賀でも随一の刀工と評され、多様な刃文を施した優品を数多く残しました。本章では勝国に加え、家忠や国平、吉家といった、陀羅尼系を代表する刀工たちの作品もあわせてご紹介します。
第5章 加州刀の新風 兼若
新刀期に入ると、加賀藩は在来の刀工を保護すると同時に国外からも刀工を呼び寄せ、篤く支援しました。特に美濃国から来た「兼若」は、初代甚六兼若が相模国や備前国に特徴的な華やかな刃文を取り入れ、出来栄えのすばらしさから「加賀正宗」と呼ばれました。その作風は同時期の加賀の刀工たちにも影響を与えています。加州刀の名を一躍全国に知らしめた「兼若」の傑作の数々をご覧ください。
第6章 加州刀の終焉
加州刀は、元禄(1688~1703)頃から長い不遇の時代に入ります。その原因は刀剣の需要の減少や藩の財政難にあり、他業に転じる刀工も現れました。
しかし19世紀に入り、諸外国の圧力などによって社会不安が強まると、刀剣の需要が増加します。これにより加賀での作刀は持ち直し、再び活況を呈したのでした。
本章では幕末の加賀で双璧とされた清次郎清光と木下兼重の作例を中心に、加州刀の最後を飾った刀剣をご紹介します。
第7章 拵
刀剣に欠かせないもの、それが拵。武士は一振りの刀に複数の拵を用意し、場面に応じて使い分けていました。刀身は研ぎを除くほぼ全ての工程を刀工が担いますが、拵は鞘師や塗師、柄巻師といった匠の技の結晶であり、持ち主のセンスの見せ所でもあります。美しい拵の数々もぜひお楽しみください。
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- 会 期
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2022年4月28日(木)~2022年6月26日(日)
[前期]4月28日(木)~5月24日(火)[後期]5月27日(金)~6月26日(日)
※5月25日(水)~26日(木)は展示替えのため休室
- 時 間
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9:00~17:00(展示室への入室は16:30まで)
*混雑時には、15:30までにチケット購入列にお並びいただいた方のみのご入場となります - 会 場
- 特別展示室 企画展示室
- 観覧料
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一般1,000(800)円 大学生・高校生800(640)円 中学生以下無料*( )内は20名以上の団体料金 65歳以上の方は団体料金*電子チケットの方は団体料金(詳細は下記)*常設展もあわせてご覧いただけます*加賀本多博物館は別途観覧料が必要です
- その他
お願い・ご注意
【歴史博物館の施設・設備に関すること】
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- 当館のコインロッカーは小型のみで、数が限られております。キャリーケースなど大きなお荷物の持ち込みはご遠慮くださいますようお願い申し上げます。
- 館内には傘の持ち込みができません。入口でお預けください。折り畳み傘は荷物にしまってご観覧ください。
- トイレの数が限られております。外のトイレ(第2棟公園側)をあらかじめご利用いただくなど、ご協力をお願い申し上げます。
- 館内は空調が効いておりますが、体温調節をしやすい服装でご来場ください。あらかじめ飲み物を用意されることをおすすめいたします。
- 展示室では飲食禁止です。ペットボトル等は荷物にしまってご観覧ください。
【写真撮影に関すること】
- 大加州刀展では写真撮影が可能です。シャッター音など、周囲のお客様にご配慮をいただくとともに、譲り合って撮影をしてください。
- 周囲のお客様の写り込みにご配慮ください。
- 撮影禁止マークのあるものは撮影ができません。
- 動画撮影はできません。
- フラッシュ撮影はできません。
- 三脚、自撮り棒、脚立、照明などを使用しての撮影はできません。
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【団体(20名様以上)でのご観覧に関すること】
- 20名様以上でご観覧の場合、団体料金に割引となります。
- 団体へのチケット販売は当日券のみです。電子チケットはご利用になれません。
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- 当日の混雑状況によって、展示室への入場までに時間を要する場合があります。お時間に余裕をもってご来場ください。
- 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、混雑時は入場規制を行います。このため、団体の皆さまを同時に展示室にご案内できない場合がございます。
- 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、解説案内等は行っておりません。
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- 主催
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- 特別協力
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- 協力
- 日本美術刀剣保存協会石川県支部・株式会社ニトロプラス