夏季企画展「加賀藩の文芸文化 ―万葉集から狂歌まで―」
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趣 旨
『万葉集』に端を発する和歌文化は、身分を問わず人々が心の思いを吐露する手段として発展・継承されてきました。平安時代に誕生した仮名文字(ひらかな)は、その方向をさらに推し進め、儀礼の一部にも取り入れられるようになりました。また、天皇が和歌集の編纂を命じ、歌会や歌合せ、連歌といった教養・娯楽の側面も発展してきました。江戸時代には井原西鶴や松尾芭蕉の登場で、連歌・俳諧が大いに広まり、庶民層を中心に広く浸透し、川柳や狂歌も誕生しました。
加賀藩領内では、文芸の各ジャンルがうまく融合し、茶道や華道などとともに後代「百万石文化」と称されるブランドの基盤を形成してきたのです。本展では、単なる作品の鑑賞にとどまらず、資料の成立に至る背景や持っている歴史をわかりやすくご紹介します。
会 期
(前期)和歌・連歌 7月18日(土)~8月10日(月・祝)
(後期)俳諧・狂歌 8月12日(水)~9月6日(日)※8月11日(火)は展示替えのため休室
主な展示資料
重要文化財 春日懐紙・春日本万葉集 鎌倉時代 前期 七十一番職人歌合 江戸時代 前期 三十六歌仙貼交屏風 江戸時代 前期 松尾芭蕉書状幅 江戸時代 後期 俳諧百一集 天保8年(1837) 後期 夷曲百人一首 江戸時代 後期 ※いずれも館蔵品
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- 会 期
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2020年7月18日(土)~2020年9月6日(日)
- 時 間
- 9:00~17:00(展示室への入室は16:30まで)
- 休館日
- ※8月11日(火)は展示替えのため休室
- 会 場
- 企画展示室
- 観覧料
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一般300円(240円) 大学生240円(190円) 高校生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金、65歳以上は団体料金
上記の料金で常設展もあわせてご覧いただけます - 主 催
- 石川県立歴史博物館
- 後 援
- 北國新聞社