前田利家桶狭間凱旋図(まえだとしいえおけはざまがいせんず)
1幅。紙本著色。
織田信長と今川義元が戦った桶狭間の合戦に密かに参戦し、首級をあげた前田利家の勇姿をあらわす。利家の陣羽織の背に二本の矢、馬の胸と背に各一本が刺さり、槍の柄の先方に一つの首級を刺し、馬には三つをぶら下げる。利家の武勇にあやかり、藩政期には藩士の士気を高めるため数多く描かれ、家によっては正月元旦に掛けられた。
筆者の岸良(1798~1852)は岸駒(がんく)の娘婿である。岸駒の長男である岸岱とともに岸派をささえた。
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- 時 代
- 江戸時代 19世紀
- 寸 法
- 縦100.6cm
横36.4cm
- 作 者
- 岸良