1幅。絹本著色。
　加賀藩八家の家柄である横山家10代隆章の肖像画である。右斜めを向き、頭に垂冠を被り、四弁花唐草のある朱の袍を着て白の袴を履き、腹前に平緒、左腰に太刀を下げ、両手で笏を執り、高麗縁の上畳の上に坐る。顔は面長で、眉尻が上り、やや長い鼻、口は小さく、わずかに頬が膨れている。　
　横山隆章は1805(文化2)年6月10日隆盛の嫡男として生まれる。1816(同13)年に父の遺知30,000石(内4,000石与力知)を受け、1827(文政10)年に従五位下山城守を叙任、1842(天保14)年に遠江守に改め、1860(万延元)年11月12日56歳で没した。

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