学芸員おすすめの所蔵品500
menu

秋冬花鳥図屏風(しゅうとうかちょうずびょうぶ)

クリックすると写真を拡大することができます。

 6曲1隻。紙本著色。
 画面の下3分の1の高さで左右に茫洋とした河が流れ、左方で分流し、右方には橋が架かる。右方上部の遠山の間から降りる落雁、中央付近の宙空を飛翔する双鶴、左方には土坡上の鴛鴦などを配している。手前の土坡には菊や薄、萩、左端には垣根から覗く雪持ち梅の老木を描く。
 秋から冬にかけての花鳥図屏風6曲1隻であるが、おそらく春から夏にかけてもう1隻あったものと推測される。松波景栄は狩野派の佐々木泉景の門人で、4人扶持の加賀藩士である。1794(寛政6)年に生まれているが没年は不明である。1865(慶応元)年は景栄72歳である。

時 代
江戸時代 1865(慶応元)年頃
寸 法
縦157.0cm
横341.4cm
作 者
松波景栄
TOP