秋冬花鳥図屏風(しゅうとうかちょうずびょうぶ)
6曲1隻。紙本著色。
画面の下3分の1の高さで左右に茫洋とした河が流れ、左方で分流し、右方には橋が架かる。右方上部の遠山の間から降りる落雁、中央付近の宙空を飛翔する双鶴、左方には土坡上の鴛鴦などを配している。手前の土坡には菊や薄、萩、左端には垣根から覗く雪持ち梅の老木を描く。
秋から冬にかけての花鳥図屏風6曲1隻であるが、おそらく春から夏にかけてもう1隻あったものと推測される。松波景栄は狩野派の佐々木泉景の門人で、4人扶持の加賀藩士である。1794(寛政6)年に生まれているが没年は不明である。1865(慶応元)年は景栄72歳である。
- 時 代
- 江戸時代 1865(慶応元)年頃
- 寸 法
- 縦157.0cm
横341.4cm
- 作 者
- 松波景栄