琴棋書画図屏風 (きんきしょがずびょうぶ)
6曲1双の内の左隻。
右隻は明治時代に活躍した岸浪柳溪筆になる。
左隻は琴棋書画の4つのテーマの内、書画の2場面で、加賀藩のお抱え絵師である佐々木泉景(1773~1848)になる。上部の遠景に山々を、右方に水景、左端に岩組とくねくねと曲がる松樹を配している。その松樹の下に大きく殿閣を配し、室内では中国の貴婦人が絵の掛軸を広げ、その前に唐子が侍る。傍らの机上に水瓶・硯・墨・筆・刷毛・碗・巻物などを並べ置いている。中央下部に殿閣に向かう貴婦人と侍女たち、その侍女の一人が冊子を持つ。紙本地に著色で華麗に表し、金箔地の金雲や金砂子の霞も効果的である。左端下部に「法眼泉景筆」の署名がある。
- 時 代
- 江戸時代 19世紀
- 寸 法
- 各縦155.5cm
各横325.6cm
- 作 者
- 佐々木泉景