スキー(すきー)
アラスカで捕れたアザラシの皮を張る時には、ノルウェー製のワックスを火であぶって溶かし塗り、革を貼った。アザラシの革はスキー板の先から尻までを被せて1枚分を覆ったが、山に登る時は純毛で前に進み、坂で止まった時は逆毛となってストッパーの役目を果たした。なお山から下りる時はアザラシの革を外した。スキー材は北米のヒッコリーという木で、板を作った会社は日本のミズノである。ストックはアメリカ製で、持つ部分に革を用い、杖の部分はアッシュトンという木を用い、全体に白色の塗料を塗った。なお、スキー板の金具には「KANDAHAR」の刻銘がある。
- 時 代
- 昭和時代
- 寸 法
- 長202cm
- 作 者
- ミズノ