堆黒印籠(ついこくいんろう)
黒漆を何層も塗り重ね、笙(しょう)を吹く人物と鳳凰(ほうおう)を刻んだ印籠(いんろう)で、根付は炭の形をしている。外箱蓋裏に「文化九年春ノ刻/景雲堂眠山ハ武田友月ノ別號也 前田家ノ細工頭由」の墨書があるが、印籠側面に「文化九/景雲堂岷山(花押)」の刻銘がある。武田友月(たけだゆうげつ)は播磨国姫路に生まれ、1814(文化11)年に金沢に来て、1844(弘化元)年に没した。武田友月は彫刻に友月、陶器には民山(みんざん)の号を用いた。
- 時 代
- 江戸時代
- 寸 法
- 幅4.2cm
奥行2.0cm
高7.3cm - 作 者
- 武田友月