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花鳥獣文薄端(かちょうけものもんうすばた)

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 薄端(うすばた)とは金属製の花器で、上部に皿形の広口を付けたもの。この1対の薄端は胴部、耳、台座からなり、上面には平象眼で波に兎を描く。兎は明治時代にカイウサギが大流行した時に人気のあった更紗(さらさ)文様である。胴回りには、芭蕉(ばしょう)に蟷螂(かまきり)、桔梗(ききょう)に鳥、牡丹(ぼたん)に犬、秋草に鳥がそれぞれ高象眼と平象眼で描かれ、底面には「加州住八川長三」の銘が刻まれる。

時 代
明治時代
寸 法
口径24.5cm
底径17.0cm
高31.3cm
作 者
八川長三
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