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教育勅語ほか手控え(きょういくちょくごほかてびかえ)

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 日本の近代史において重要な役割を果たした「教育勅語」「戊申詔書」「癸亥詔書」を携帯しやすいように、印刷物を手帳に貼付したもので、当時の教育状況をうかがことができる。
「教育勅語」(1890年、明治23年)は帝国憲法の発布に際し、教育の国家的役割を説いた天皇の勅語。「戊申詔書」(1908年、明治41年)はいわゆる「日露戦争後の国民の心構えを諭した詔書」で、日露戦後の社会の混乱・経済財政の逼迫に際し、国民統合を意図したもの。「癸亥詔書」(1923年、大正12年)はいわゆる「国民精神作興に関する詔書」で、第一次世界大戦以降の不況・社会の混乱に際し、国民統合を意図したもの。いずれの勅語・詔書も捧読式が全国で行われた。

時 代
不明(大正期か)
寸 法
縦18.3cm
横13.0cm
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