梅雨日記(さみだれにっき)
紀尾井町事件首謀者の島田一郎を中心に描いた草双紙(絵入りの戯作本)。 1879(明治12)年10月12日大川錠吉刊。全5編で第5編の末に「芳川春涛閲、岡本起泉綴、桜斎房種画」とある。
題材である紀尾井町事件とは1878(明治11)年の大久保利通暗殺事件のこと。島田一郎は加賀藩足軽の出身で、旧藩士の長連豪らと三光寺派を結成。5月14日、同志とともに紀尾井町一番町で出勤途中の大久保を襲撃した。
- 時 代
- 1879(明治12)年
- 寸 法
- 縦17.8cm
横11.5cm