からくり飛び蛙(からくりとびがえる)
ぜんまい仕掛けの木製飛び蛙。大野弁吉の著した科学技術書『一東視窮録』に残る図面をもとに製作されたものと見られる。歯車と爪付車輪の仕組みにより飛び跳ねる姿は、さながら江戸のマイクロマシーンといえよう。こうした技術は三番叟人形や唐子引台などの精巧なからくりにも生かされている。また、『一東視窮録』には「新作根付蛙」の項目が見え、「裏板彫之嘉永六年癸丑三月一五日出来」という記述から、製作年代が推定される。
- 時 代
- 江戸時代
- 寸 法
- 高2.8cm
幅4.0cm
長5.9cm - 作 者
- 伝大野弁吉