無尽灯(むじんとう)
真鍮製。大野弁吉著『一東視窮録』に図面の残る無尽灯(永久ランプ)の実物。自動油補給型灯火具。スプリングを利用した精巧な造りで、従来紹介されているいくつかの無尽灯に比べはるかに燃焼時間が長い。箱に「万延元年庚申霜月今井用」の記年銘がある。ここにいう「今井」とは大野の廻船問屋丸屋家(今井は別称)のことと思われる。弁吉が出入りし、借金をするほど深い関係を持ったといわれる。
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- 時 代
- 1860(万延元)年
- 寸 法
- 高28.0cm
底径7.5cm - 作 者
- 伝大野弁吉