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エレキテル(えれきてる)

 大野弁吉著『一東視窮録』に図面の残るエレキテルの実物。材質は木、真鍮、象牙。ダニエル電池から発生した直流電流を、断続機の原理とコイルを使ったトランスの原理によって昇圧させることにより、高電圧を発生させる。エレキテルとしては平賀源内の摩擦起電型がよく知られるが、本品はそれよりも進んだガルバニ電池式。同型のエレキテルの初作としては佐久間象山のものが知られるが、弁吉のものは回転板が円盤式で象山のものより変圧方法が優れている。

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時 代
江戸時代
寸 法
高21.0cm
幅17.4cm
円盤径13.5cm
作 者
伝大野弁吉
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