蛇長春花文砂鉢(へびちょうしゅんかもんすなばち)
花を挿すために砂を盛った大型水盤。鉄器または木器が多いが、本品は鋳鉄の周囲に蛇と長春花が彫金ならびに象眼が施されている。裏面の刻銘に「明治六年癸酉一月大日本北國加賀金沢住人伊藤春友」とあるように、加賀の金工師伊藤春友の手になる優品である。ウィーン万国博覧会に出品されたものと同様の意匠を持つ作品で、フランスからの帰国品であることからも、これと同時に出品された可能性もある。
- 時 代
- 1873(明治6)年
- 寸 法
- 幅38.0cm
高15.5cm
長径35.0cm
短径27.0cm - 作 者
- 伊藤春友