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木造日蓮聖人坐像(もくぞうにちれんしょうにんざぞう)

 法衣(ほうえ)の上に袈裟(けさ)をかけ、右手に笏(しゃく)、左手に経巻をとり、上畳座に坐る像で、黒漆塗厨子(ずし)に安置される。頭部は耳後ろで前後に剥(は)ぎ、玉眼(ぎょくがん)を嵌(は)め、襟元(えりもと)で挿首(さしくび)とする。
 台座の底に「文久二壬戌歳秋九月吉日/大仏師/松井乗運藤原輝朝 (花押)」の刻銘があるが、作者の松井乗運(まついじょううん)は金沢で活躍した仏師で、1815(文化12)年に生まれ、1887(明治20)年に73歳で没した。

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時 代
1862(文久2)年
寸 法
像高8.5cm
像幅9.0cm
像奥7.7cm
作 者
松井乗運
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