宝生友于勧進能興行絵巻(ほうしょうともゆきかんじんのうこうぎょうえまき)
2巻。紙本著色。
1848(弘化5)年、宝生流15世宝生友于(紫雪)が江戸の神田筋違橋門外で、2月6日から5月13日にかけて晴天日の15日間、勧進能興行が許可された。多い日には5000人上、延べ5万7000人もの入場者を数える盛況であった。江戸時代最後を飾る勧進能で宝生座挙げての興行であった。宝生友于は隠居後、金沢に滞在し同地で亡くなった。
この絵巻は勧進能興行の模様を詳細に伝え、斉藤月岑が原本を描いたが、これは大久保葩雪の模写本である。
- 時 代
- 江戸時代~明治時代 19世紀
- 作 者
- 大久保葩雪