白山曼荼羅(はくさんまんだら)
1幅。紙本著色。
白山の神々を描いた越前系の垂迹曼荼羅である。最上部に日月、その下中央に御前峰、その横向かって右に別山、左端に大汝峰の白山三峰を雲海中に描く。それらに対応し次段には大宮権現(白山妙理大権現)、別山大行事、大己貴を配する。中央には児宮、三宮、加宝宮、禅師宮、金剣宮、佐羅宮の白山六所王子を、それらの下方に十万金剛童子、一万眷属、五万八千采女の三種の眷属を配し、最下部左に泰澄大師、右に臥行者と浄定行者を描く。
裏書により1559(永禄2)年4月、平泉寺塔頭の松尾正覚院の什物として描かれ、1844(天保15)年に修補されたことがわかる。
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- 時 代
- 室町時代 1559(永禄2)年
- 寸 法
- 縦66.8cm
横35.6cm