能登国採魚図絵(のとのくにさいぎょずえ)
1帖。紙本淡彩。
能登国の採魚方法を図解した画帖である。捕鯨図を中心に能登近海の鱸突や「あさり」などの突漁、江豚(海豚)漁、引網やさし網などの網漁、鯖釣や烏賊釣などの釣漁、海士の潜水漁、七ツ島の胡獱打に加え、様々な漁具、鰤網や鮪網などの卸し方、敷網(定置網)の仕法図、風位(風向き)などが描かれ、近世の漁業資料として貴重である。
筆者の北村穀実は、鳳至郡(ふげしぐん)鵜川村(能登町鵜川)の十村役である北村為次郎穀盛の弟敬蔵と考えられている。
- 時 代
- 江戸時代 1838(天保9)年
- 寸 法
- 縦27.5cm
横19.1cm
- 作 者
- 北村穀実
- 文化財
- 石川県指定文化財