顕如画像(けんにょがぞう)
1幅。絹本著色。
顕如は本願寺第10世証如の長男として1543(天文12)年に生まれた。1554(同23)年、父証如の示寂にともない本願寺第11世宗主となった。天下統一を狙う織田信長と敵対し、1570(元亀元)年からおよそ10年間交戦状態となり(石山合戦)、1580(天正8)年朝廷を和平の仲介役として和睦したが、1592(同20)年50歳にて示寂した。
僧衣の下に具足を着用し腰に太刀を佩く正面を向く顕如画像は、真宗寺院に伝わる通例の画像とは異なり、石山合戦の折の姿を描いた武装像として珍しい。画面右上に元亀元年十月十七日付の顕如消息を写している。
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- 時 代
- 江戸時代 18世紀
- 寸 法
- 縦83.6cm
横33.4cm