前田利家書状巻(まえだとしいえしょじょうまき)
前田利家が加賀河北郡森本(現金沢市森本町)の紺屋孫次(十)郎に与えた書状。この時から藩の御用染色をさせ、館紺屋は金沢で染色を業とする者の中で最も早くその名が知られた。子五郎は森本に移り染色に従事し、以後藩の御用染物師となった。
「以上/今度帷子共染させ候処、沙汰限惣不念を入事/不相届候。向後森本こんや一人として、念を入/染候て可上候。手伝雑左の事者、総こんや中と/して可仕候也。/慶長三年卯月二十一日 (利家㊞)/森本こんや まご次(十)郎殿」
- 時 代
- 桃山時代 1598(慶長3)年4月21日
- 寸 法
- 本紙:縦16.7cm
横80.5cm