金城武士町戸郭図(きんじょうぶしまちこかくず)
金沢城下を画いた絵図。加賀藩の施設や藩士の屋敷名が書き込まれており、内容から元禄頃(1700年前後)と推測される。河北郡白尾村(現かほく市)の十村役岩佐家に伝来したもの。下屋敷は合印、町方は本町・地子町の区別のみで、区画として描かれていることから町会所系の絵図とみられる。
金沢の町絵図は江戸時代を通して東を上にして描かれるものがほとんどで、紙面の右上から左下にかけて2筋の川(上が浅野川、下が犀川)を描き、金沢城を中央に白抜きで配置する。本図も「御城」の文字は倒立するが、全体の様子と他図との見比べを考え、東を上に掲載する。
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- 時 代
- 江戸時代(18世紀初頭)
- 寸 法
- 縦182.0cm
横192.5cm - 文化財
- 石川県指定文化財