寛永通宝(かんえいつうほう)
寄贈者の家に伝わった古銭109枚。内訳は寛永通宝一文銭が98枚、寛永通宝四文銭が8枚、中国輸入銭が3枚である。江戸時代の基本通貨である寛永通宝で、裏面に波型が表わされたやや大きめのものが四文銭。
よく見かける寛永通宝は一文銭で、裏面の文字によって製造地を推察することができる。最も多いのは「文」の文字(葛飾郡亀戸村で1665年頃から)で、次いで「元」(大坂高津新地で1741年頃から)、「小」(本所小梅村で1737年頃から)、「足」(安蘇郡足尾村で1741年から)、「長」(長崎稲佐郷で1767年から)となっている。
- 時 代
- 江戸時代 18~19世紀