加賀藩では18世紀中頃から、財政の逼迫・混乱に対応する目論見で盛んに藩札を発行してきた。しかし、元来窮乏している財政に裏打される紙幣として、十分な信用を得る事ができず、更なる混乱を招いたと概観される。 本資料はその藩札の中でも銀札(銀の預り手形)の見本8点と銭札1点の9点からなる。見本のほうは見合(みあい)と呼ばれ、銀仲(ぎんずわい)や両替商などが本物の銀札か否かを見極めるための照合に用いたものである。銭札は実際に流通していた藩札である。
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