武田耕雲斎等天狗党員筆跡巻(たけだこううんさいらてんぐとういんひっせきまき)
1864(慶應元)年、尊王攘夷を唱えて挙兵した天狗党の首領武田耕雲斎(たけだこううんさい、1803~1865)の読んだ和歌など10点を巻物仕立にしたもの。天狗党の降伏後、敦賀の幽閉先で応接役を務めた浪士引会方を勤めた加藤鉄次郎直温(御歩御雇三浦八郎左ェ門隊に属す)が、浪士達を幕府に引き渡す数日前に乞うて書いてもらったものである。ただし、内5点は浪士達が行燈に落書したのを鉄次郎がはぎとってきたものである。
「東路の野辺の若草ふみわけて雲井につげん君の言の葉」、山国兵部「枕上邯鄲夢未成」、小野斌男(藤田小四郎)「玉そろふ神の御国の道直に守る人こそ誠るにけり」などとある。
- 時 代
- 江戸時代 19世紀
- 寸 法
- 縦52.0cm
横470.0cm