後奈良天皇宸翰女房奉書(ごならてんのうしんかんにょうぼうほうしょ)
後奈良天皇(ごならてんのう)が、同母弟である青蓮院尊鎮法親王(しょうれんいんそんちんほっしんのう)にあてた宸翰(しんかん、直筆)の女房奉書。勧修寺家領であった加賀国井家荘(いのいえのしょう)に、勧修寺尹豊(かじゅうじただとよ)が私宅を売却して加賀に移住しようとしていることについて、「私の栄花」を優先していると非難し、朝儀への専念を望む文面となっている。井家荘をめぐって勧修寺家と二条家との係争が続いていたため、勧修寺家は加賀に下向し直務支配を強化していた。
- 時 代
- 1534(天文4)年
- 寸 法
- 縦31.7cm
横44.7cm - 文化財
- 石川県指定文化財