小宮山家文書(こみやまけもんじょ)
越前敦賀で廻船業を営み、天正末期から寛永期にかけて加賀前田家その他の蔵宿をつとめた小宮山家(高嶋屋)に伝わった史料。
史料総数の7割以上は加賀前田家の当主および一族、家臣から発給された書状であり、藩主の書状は50点を数える(内訳は初代利家9通、2代利長12通、3代利常24通、4代光高5通)。前田家関係以外は歴代敦賀領主(大谷吉継、京極忠高、酒井忠勝ら)の書状である。これらの書状の多くは高嶋屋からの贈り物に対する礼状であるが、前田利家が船や物資の調達、蔵米の販売を指示する文書も伝わることから、天正末期~寛永期において高嶋屋が大名の領国経営、北国の経済の要となっていたことがうかがえる貴重な史料である。
- 時 代
- 戦国時代~江戸時代 16~17世紀
- 文化財
- 石川県指定文化財