後藤家文書(民家検労図)(ごとうけもんじょ(みんかけんろうず))
石川郡押野村の十村(とむら、他藩でいう大庄屋)後藤家に伝わった史料。
御用留や年貢皆済状、3代太兵衛による長坂新開に関する記録など金沢城下近郊の押野組40ヵ村の農政に関する記録が大半を占め、後藤家の由緒や家政、学芸に関する記録、絵図等で構成される。同文書は能登方面に比して残存文書の少ない石川郡の平野地帯の文書であり、その価値は高い。とりわけ「民家検労図」(目録No.1325~1327)は、水稲耕作の手順および農具図(上)、雑穀・蔬菜および特用作物(中)、養蚕・綿布製造・製塩・漁獲などの諸産業(下)を3冊に分けて図解した貴重本である。
- 時 代
- 江戸時代 19世紀
- 寸 法
- 縦27.6cm
横19.8cm - 文化財
- 石川県指定文化財