小杉一笑句稿幅(こすぎいっしょうくこうふく)
加賀の俳人小杉一笑(こすぎいっしょう)は1653(承応2)年に金沢に生まれた。茶屋を経営し、通称を茶屋新七、俳号を一笑と号した。この作品は越中(現富山県)井波瑞泉寺(ずいせんじ)11代住職の浪化上人(ろうかしょうにん)が旧蔵していたもの。昼顔、夏日、土用干し、夕立などの句が詠まれている。
芭蕉が奥の細道紀行で1689(元禄2)年に金沢を訪れた時、一笑は既に亡く、芭蕉が一笑の追善句会で詠んだ「塚も動け我が泣く声は秋の風」は一笑に対する芭蕉の気持ちを表した句として有名である。
- 時 代
- 江戸時代 17世紀
- 寸 法
- 縦112.0cm
横31.2cm