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珠洲 経筒外容器(すず きょうづつがいようき)

 経塚に経典を納める二重の経筒のうち、外側の容器にあたる。わずかに膨らみをもつ筒形の胴部は粘土紐を輪積みして成形され、轆轤(ろくろ)回転の撫でによって整形されている。蓋を欠くが口縁部には印籠(いんろう)作りの蓋受けが作出されている。下胴には、三巴文(みつどもえもん)の刻印がおされている。
 珠洲焼では平安時代末期から鎌倉時代にかけて、経筒・水瓶・仏像・神像・五輪塔などの宗教用具が生産された。こうした多様な宗教用具は、寺社や在地領主へ向けた特注品として製作されたとみられる。

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時 代
平安時代 12世紀
寸 法
高31.4cm
口径19.6cm
胴径23.5cm
底径15.2cm
出土地
出土地不詳
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