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弥生土器 壺(やよいどき つぼ)

 弥生時代の壺形土器で、壺形土器の中では大型である。胴部は丸く、最大径が胴部の中位にあり、小さな底部に向かってすぼまる器形である。口縁部には段があり、段より上の肥厚した部分の外面には円形浮文が2個一対で4方向に貼り付けられている。口縁部内面と胴部外面の上半部は、ヘラ状工具によって丁寧に磨き上げられている。
 壺形土器は食料や水などを蓄える貯蔵に使用された。縄文土器には数少ない器形で、水稲農耕が始まる弥生時代に普及した。金沢市下安原海岸遺跡から出土したこの土器は弥生時代後期に位置づけられる。

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時 代
弥生時代 2世紀
寸 法
高39.8cm
口径19.3cm
胴径31.3cm
底径5.7cm
出土地
金沢市下安原海岸遺跡
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