経筒(きょうづつ)
経典を納めて経塚に埋納した容器である。銅板を円筒形に折り曲げて鋲留めして身を作り、宝珠形のつまみを取りつけた蓋を付す。経典は形をとどめていなかったが経筒それぞれに経軸1本が残されており、各々に一巻の経典が納入されていたとみられる。
小坂経塚では経筒を保護するために珠洲焼の甕が外容器として用いられ、さらに経典を守護したり結縁するために青白磁合子、鎌、刀子などの副納品も納めらた。
- 時 代
- 鎌倉時代
- 寸 法
- 画像左:身高24.3cm
身口径12cm
蓋口径12.5cm
蓋高3.5cm - 出土地
- 金沢市小坂1号墳墳頂経塚