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岩版(がんばん)

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 平面形が「ダルマ形」の異形石器で、呪術・儀礼の用具であったとみられる。両面ともにほぼ同じ造作と文様が施されている。文様の施された上半部は側縁の稜を利かせた張りのあるつくりであるのに対し、下半は丸みを帯びている。
 文様は器面上半の両面と頂部に、背中合わせの円弧文を主とする幾何学文様を左右対称に施す。主文様帯は平行する沈線内に、浅く浮き彫りにした背中合わせの連弧文を縦のスリットを伴いながら反復させている。沈線の上には鋸歯文が薄く陰刻されている。

時 代
縄文時代後期
寸 法
長軸13.6cm
短軸11.6cm
最大厚3.9cm
出土地
志賀町酒見新堂遺跡
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