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石槍(せきそう)

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 槍の先端につける打製石器。能登半島の先端部で産出する玉髄を打ち欠いて作られており、平面形は木葉形を呈し、柄をつけるための茎(なかご)が作り出された個体もある。
 能登町新保遺跡は内浦海岸を臨む台地の上にある縄文時代中期の遺跡で、当館の所蔵品以外にも石槍が多く出土している。同じ形状の石槍は西側に約4km離れた真脇遺跡でも出土し、石槍の刺さった状態のイルカ骨が見つかっている。新保遺跡の石槍もイルカ漁で使用されたとみられる。

時 代
縄文時代中期
寸 法
画像左端:長7.8cm
     幅2.8cm
     厚1.2cm
出土地
能登町新保遺跡
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