銅鏃(どうぞく)
弥生時代後期~終末期にかけて製作された青銅製の鏃(やじり)である。鋳造品で、鏃身は柳葉形を呈し矢柄に挿し込む茎(なかご)がつく。右3点は金沢市下安原海岸遺跡、左1点は内灘町大根布砂丘遺跡から出土した。いずれも日本海に面する砂丘上の遺跡である。
弥生時代後期にはさまざまな道具が石製から金属製にかわり、鏃も銅製品、鉄製品が使用されるようになった。石川県では小松市一針B遺跡から銅鏃用とみられる鋳型が、金沢市大友西遺跡から連鋳式の銅鏃が出土しており、県内でも弥生時代に青銅器が生産されていたことが知られている。
- 時 代
- 弥生時代 1~3世紀
- 寸 法
- 長4.2cm
幅1.2cm
厚0.4cm - 出土地
- 金沢市下安原海岸遺跡
内灘町大根布砂丘遺跡