埋蔵銭(まいぞうせん)
羽咋郡志賀町北吉田の個人宅で偶然出土した埋蔵銭で、銭貨は越前焼の壺に納められていた。出土した銭貨は5400枚を超え、全て銅銭である。銅銭は中国の唐~明および朝鮮半島からの渡来銭で、日本製とみられる模鋳銭も少量含まれている。銅銭の種類は59種に及び、鋳造国も12ヶ国に達するが全体の約75%は北宋銭が占めている。
この埋蔵銭は戦国時代の中頃、16世紀前半に埋められたとみられる。こうした多量の銭貨の埋蔵は、日本では中世社会に特有に認められ、銭貨の備蓄あるいは地鎮などの祭祀的な目的で土中に埋納されたと考えられている。
- 時 代
- 戦国時代 16世紀
- 寸 法
- 壺:高24.2cm
口径16.8cm
胴径24.9cm
底径16.6cm - 出土地
- 志賀(しか)町北吉田