鶴亀藁細工(つるかめ)
地方名 : ツルカメ
加賀の農村部では嫁入り道具を運ぶ際に、箪笥や長持ちの上に藁製のツルカメを飾った。台座には米俵をあしらい、中に饅頭や赤飯を入れた。
このツルカメは寄贈者の子息の結婚にあたって、嫁の実家から嫁入り道具と一緒に贈られたもの。嫁入り道具を運ぶトラックの上に飾られ、婚家到着後は座敷に道具とともに並べて一週間ほど披露された。
材質は糯藁。製作者は金沢市菱池小原町の中村伊佐美氏(農業)。旧鶴来町明光の嫁の実家と懇意にしていた関係から製作を引き受けたという。
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- 時 代
- 1990(平成2)年頃
- 寸 法
- 縦70.0cm
横78.0cm
高125.0cm - 採取地
- 金沢市
- 作 者
- 中村伊佐美氏