男性用上衣(でたちべ)
地方名 : デタチベ
男性が畑や山仕事など外仕事の際に着用した。「デタチ(出立ち)」は外出のことであり、「デタチベ」とは外で着る着物の意味であろう。
身頃は自家製のカナジャックリ(自家製の麻糸を縦糸に購入した木綿糸を緯糸として織った布)を黒く染めている。衿と袖には旧白峰村の呉服屋で購入した木綿生地を使用。単仕立てだが厚手で、主に9~3月の防寒着とした。
- 時 代
- 明治25年~昭和25年頃
- 採取地
- 白山市(旧白峰村字白峰大道谷五十谷)
- 文化財
- 重要民俗文化財