男性用上衣(つーり)
地方名 : ツーリ
男性用の上衣で裂織布、綿布、麻布を使用し、モジリ袖に仕立てる。自家製と見られ、首に直接あたる襟に木綿地を使用する。
能登島では裂織の衣類を「ツリ」「ツーリ」と呼んだ。これは漁師の仕事着であり、厚手で目の詰まった裂織は水を通しにくく、防寒の役目も果たしたと考えられる。網を引き上げる際に袖が船体に擦れて傷みやすいためか、マチ部分に麻布が補強として当てられている。
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- 時 代
- 明治~大正時代
- 寸 法
- 丈111.0cm
裄56.0cm - 採取地
- 能登島長崎町