里山・里海そして奥山の恵みにあずかる私たちのふるさとでは、古来よりさまざまな神々と寄り添う暮らしがありました。その信仰は、明治の神仏分離まで仏教と互いに影響し合い融合しながら育まれてきました。
そこで本展では、これまで人目に触れることなく大切に守り伝えられてきた神像や、神と一体視された仏像などの選りすぐりの遺宝を展観し、神と仏を等しく崇めてきた信仰の歴史と美の世界をみつめます。
みどころ
門外不出の神像が1000年の扉をひらく
平安時代に造像されてから一度も外に出たことのない、久麻加夫都阿良加志比古神社(くまかぶとあらかしひこじんじゃ)の神像(重要文化財)が特別出品されます。
期間限定展示!白山に坐す気高き女神
白山比咩神社が所蔵する、白山の女神像(重要文化財)を期間限定で公開します。実物の展示は4/27(土)~5/17(金)のみです。
大迫力!日本最大級の懸仏(かけぼとけ)
懸仏とは、神鏡に顕れた仏を表現したものです。かつて氣多大社に祀られていた前田家ゆかりの懸仏は、なんと1メートル超えの大きさで、そのスケール感を間近にご覧いただけます。
飛鳥時代後期の秘仏を初公開
鳥取県の大山寺に伝わる銅造観音菩薩立像(重要文化財)の「そっくりさん」ともいわれています。
発掘されたばかりの僧形神像
金沢市千田北遺跡は、国内初の金箔付き笠塔婆の出土などで話題となっている考古学界注目の遺跡です。同遺跡から出土した僧形神像は現在、保存処理が進められており、5月18日(土)から展示予定です。
石川の貴重な神々の秘宝を一挙公開
重要文化財14件22点(附1点含)、石川県指定文化財14件53点をふくむ故郷の神々の秘宝100件余りを展示。このまたとない機会に石川の神々の歴史と信仰の美をご堪能下さい。
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主な展示品展示総数 304点
重要文化財 | 埴輪 襷がけ袈裟衣の女子 | 小松市 |
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重要文化財 | 木造 久麻加夫都阿良加志比古神坐像 | 久麻加夫都阿良加志比古神社 |
重要文化財 | 木造 男神像(3躯) | 須須神社 |
重要文化財 | 木造 阿弥陀如来坐像 | 正覚院 |
重要文化財 | 絹本著色 白山三社神像 | 白山比咩神社 |
重要文化財 | 黒漆螺鈿鞍 | 白山比咩神社 |
重要文化財 | 紙本墨書 白山縁起 | 白山比咩神社 |
重要文化財 | 木板彩画 懸仏(6面) | 髙爪神社 |
重要文化財 | 木造 獅子頭 | 津波倉神社 |
石川県指定文化財 | 木造 阿弥陀如来坐像 | 龍護寺 |
石川県指定文化財 | 絹本著色 印鑰(いんにゃく)明神垂迹図 | 印鑰神社 |
石川県指定文化財 | 絹本著色 愛宕明神像 | 七尾美術館 |
石川県指定文化財 | 板絵 三十六歌仙額(36面) | 尾﨑神社 |
七尾市指定文化財 | 木造 随身像(一対) | 久麻加夫都阿良加志比古神社 |
羽咋市指定文化財 | 銅板打出 日輪懸仏 | 正覚院 |
重要文化財:14件22点、石川県指定文化財14件53点、福井県指定文化財3点