石川県立歴史博物館開館30周年記念
平成28年度秋季特別展「城下町金沢は大にぎわい!」
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江戸時代、金沢は江戸・大坂・京都に次ぐ人口規模を誇り、百万石の大藩の城下町として栄えました。江戸時代の日記や絵画をひもとくと、当時の人々にとって祭礼や開帳が行われていた寺社や芝居小屋、料理屋などに集うことは大きな楽しみの一つだったことがうかがえます。
本展では、貴重な文化財の数々をご覧いただくとともに、当時の史料から浮かびあがる城下町金沢のにぎわいの様子を再現展示などでご紹介します。
展示構成
プロローグ―城下町金沢のにぎわいの場を読み解く―
(1) 金沢町人宮竹屋の歴史と文化
(2) 寺社のご開帳に集う人々
(3) 芝居と茶屋町
(4) 神事・祭礼・盆正月
エピローグ―その後の城下町金沢―
主な展示作品
*会期中、展示替えを行います。前期・後期の記載がないものは全期間展示します。
- 金沢城下図屏風 6曲1双 江戸時代 19世紀 本館蔵 石川県指定文化財 ※後期
- 流聞軒其方狂歌絵日記 4冊 江戸時代 (18世紀) 本館蔵
- 松尾芭蕉 山中懐紙 1幅 元禄2(1689)年 福井県立美術館蔵 ※後期
- 亀田純蔵画像 1幅 江戸時代 (19世紀) 金沢工業大学ライブラリーセンター蔵
- 善光寺開帳 1冊 文化6(1809)年 (公財)東洋文庫蔵
- 木造二天立像 2躯 平安時代 観音院蔵 金沢市指定文化財
- 袖 1双 平安時代 多太神社蔵 重要文化財
- 脛当 1双 平安時代 多太神社蔵 重要文化財
- 都万太夫座芝居図 6曲1隻 江戸時代(17世紀) 早稲田大学演劇博物館蔵
- 金刀比羅神社奉納額 1面 慶応2(1866)年 金刀比羅神社蔵
- 登龍門文様内掛 1領 明治~大正時代 梅若演劇衣裳店 ※前期
- 神田明神祭礼図巻 2巻 江戸時代 (19世紀) 江戸東京博物館蔵
- 御鍬祭真景図略 3冊 文政10(1827)年頃 名古屋市博物館蔵
- 高徳公三百年祭画巻 2巻のうち1巻 明治36(1903)年 (公財)前田育徳会蔵 ※前期
ほか約200件
みどころ
■幻の豪商・宮竹屋
「金沢城下図屏風」(本館蔵)にも描かれている宮竹屋(亀田家)の歴史を紹介します。松尾芭蕉が金沢に逗留した際に宿を提供した家としても有名な宮竹屋関係資料を一挙初公開!
■博物館でご開帳!?
江戸時代の開帳は単なる宗教行事、寺社の募財活動にとどまらない一大娯楽ビジネスでした。卯辰山観音院や倶利伽羅不動寺などの宝物を再現展示しながら、当時の寺社のご開帳の実態に迫ります。
■よみがえる金沢の歌舞伎・浄瑠璃
金沢や宮腰(金石)で行われた芝居の番付や初公開となる金沢歌舞伎の衣装や芝居の絵看板、人形浄瑠璃の人形など大迫力で展示します。
■金沢の神事・祭礼・盆正月
江戸時代の金沢では、各神社の氏子たちの出費と工夫による多彩な祭礼が行われていました。盆正月や金沢市祭など現代の百万石祭りの源流ともいえる金沢の豊かな祭礼世界を紹介します。
■展示解説
日時: 9月24 日(土)、10月30日(日) いずれも13:30~14:30
会場: 特別展示室・企画展示室
講師: 当館学芸員(申込不要/要観覧料)
■チラシ
チラシPDFを見る(2.8MB) -
- 会 期
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2016年9月17日(土)~2016年10月10日(月)
2016年10月11日(火)~2016年11月6日(日)
- 時 間
- 9:00~17:00(展示室への入室は16:30まで)
- 休館日
- ※会期中無休、会期中一部展示替えがあります
- 会 場
- 石川県立歴史博物館 第1棟2階 特別展示室・企画展示室
- 観覧料
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一般800(640)円 大学生640(510)円
特別展・常設展セット券 / 一般880円 大学生 700円
※( )は20名以上の団体料金、65歳以上は団体料金、高校生以下無料 - 関連イベント
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- 主催
石川県立歴史博物館
- 共催
北國新聞社
- 後援
NHK金沢放送局・北陸放送・石川テレビ放送・テレビ金沢・北陸朝日放送・金沢ケーブルテレビネット・エフエム石川・ラジオかなざわ・ラジオこまつ・ラジオななお