花鳥文大花瓶(かちょうもんだいかびん)
本品は1世紀ぶりに英国ロンドンから里帰りした大花瓶の優品で、毛彫り部分に金・銀・赤銅等をはめ込む平象眼に加えて、高盛象眼の技法を駆使したもの。孔雀と鳳凰を主題とする花鳥文を得意とした春光全盛期の作品といえよう。底裏に「加州金沢住魅春堂水野光春」の刻銘。なお、水野家は加賀藩の金工師(白銀師)。光春(生年未詳~1895年没)は幕末明治初期の象眼細工の名手として知られる。
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- 時 代
- 明治10年代
- 寸 法
- 幅20.0cm
高60.0cm
口径16.8cm
底径13.7cm - 作 者
- 水野光春