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加賀千代尼自画賛幅(かがのちよにじがさんふく)

 加賀の女流歌人千代女(ちよじょ)が書いた句と画。
 画面の上方には「百生や つるひとすしの 心より」の句が書かれ、下方には瓢箪の絵が描かれている。千代のお気に入りの句とみられ、句集や掛け軸に書いている。百生とはヒョウタンのこと。
 千代女(1703~1775)は、松任(現白山市)の表具師福増屋六兵衛の娘として生まれた。若い頃から俳諧の才能にすぐれ、北潟屋弥左衛門(きたかたややざえもん)より俳諧を学び、その後芭蕉十哲の一人であった各務支考(かがみしこう)にその才を認めれ、数多くの作品を残した。1754(宝暦4)年に剃髪し素園と号し、1775(安永4)年73才で没した。

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時 代
江戸時代 18世紀
寸 法
縦167.0cm
横28.3cm
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