菓子贈答容器(かざりせいろ)
地方名 : カザリセイロ
セイロは婚礼、タチマエ(棟上げ)、開店祝い、葬式などに飾られたもので、大正時代までは中に菓子をつめた五段重ねの箱を入れた。
婚礼の際は五色生菓子を入れ、菓子屋が婚家に運び、菓子を出した外箱を家の前に3日間ほど飾った。セイロには送り主の名を朱墨で印した目録を貼った。本資料は戦時中に衰退した飾りセイロを復活させようと、1964(昭和39)年に金沢市生菓子組合(金沢市菓子組合下部組織)が建具屋、塗装屋に製作してもらい、1989(平成元)年頃まで使用した。その後、婚礼の会場が家から式場に代わることでこのような風習も見られなくなった。
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- 時 代
- 昭和時代
- 寸 法
- 縦42.5cm
横42.5cm
高57.0cm - 採取地
- 金沢市